自動車産業における2層コーティングの膜厚測定

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自動車産業における2層コーティングの膜厚測定

自動車メーカーにおいて、コスト削減を図りながら効果的な防錆を実現するための塗装プロセスの品質管理は、ますます重要な課題となっています。特にEDP(電気泳動電着法)プロセスでは、厳しいトレランスリミットを守らなければならず、そのためには入念なモニタリングが必要です。また、測定作業自体も迅速かつ費用対効果の高いものでなければなりません。そのため、測定器は様々な素地材(主に亜鉛メッキ鋼やアルミニウム)の上にある塗装膜を、事前の準備作業や再キャリブレーションが少ない測定環境が望ましいです。

鉄とアルミニウム上の塗装の厚みを同じ測定器で、プローブを交換することなく測定するためには、異なる測定方法を使用して測定する必要があります。さらに、亜鉛めっき鋼の場合、その上の塗装コーティングの膜厚を測定するために、亜鉛皮膜も別に測定する必要があります。この測定要件を満たすために、フィッシャーでは膜厚計「PHASCOPE® PMP10 DUPLEX」とプローブ「ESG20」を開発し、3つの測定方法を1つの測定システムに統合して、2層の膜厚を一度の測定で得られる測定器があります。

典型的な塗装/Zn/Feの組み合わせでは、渦電流位相式を用いて、塗装を通して亜鉛層を測定します。同時に、全体的なコーティングの厚さ(亜鉛層+塗装)を磁気式で測定し、そこから個々の膜厚を導き出して測定器に表示します。

特に高コストのEDPコーティングでは、材料の消費量を最小限に抑えながら効果的な防錆を実現するために、±2μmという非常に小さな許容誤差を満たさなければなりません。このため、塗装の下にある亜鉛層を測定して、塗膜の実際の厚さを確認することが必要です。

PHASCOPE® PMP10 DUPLEX
渦電流位相式膜厚計PHASCOPE® PMP10 DUPLEX

膜厚計「PHASCOPE® PMP10 DUPLEX」とプローブ「ESG20」の組み合わせた測定システムは、特に自動車産業の要件を満たすために開発されました。3つの異なる測定方式により、亜鉛メッキ鋼でもアルミニウムでも、1回の測定で塗装と亜鉛層を同時に測定することが可能です。

詳しくは、ぜひ当社までお問い合わせください。

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